アプリでの事前決済、プレゼント機能対応の「acure pass」を開始(JR東日本ウォータービジネス)

2017年3月15日10:00

自販機を1対1の関係から、人と人をつなぐコミュニケーションのきっかけに

JR東日本ウォータービジネスは、エキナカ自販機acure<アキュア>の新しいラインアップである「イノベーション自販機」の第1号機体を、2017年3月14日に東京駅丸の内地下1階コンコースのびゅうスクエアに設置すると発表した。スマートフォンアプリ「acure pass(アキュアパス)」では、事前にクレジットカード等を利用して商品を購入でき、知人などにプレゼントできる機能も搭載している。

SuicaのPOSデータ活用など、顧客起点の自販機を目指す
イノベーション自販機をチームラボ、富士電機の協力を得て開発

JR東日本ウォータービジネスは、2006年にJR東日本グループの飲料会社として事業を開始。JR東日本の駅構内、駅ナカを中心に1万台の自販機を設置している。同社では、売り場として自販機を位置づけ、販売データに基づく販売営業を実施し、ブランドミックスの推進、Suica電子マネーへの対応とPOSデータの活用、女性向け自販機、1円単位で利用できるSuica専用機を設置するなど、顧客起点により、自販機の新しい価値を追求してきた。2010年にはデジタルサイネージ機能を導入した次世代自販機を設置している。

JR東日本ウォータービジネス 代表取締役社長 鈴木浩之氏とゲストで登場した藤本美貴さん

現在の飲料市場の状況を見ると、層市場は縮小傾向で、自販機チャネルは縮小している。また、同社としても「楽観を許す状況ではありません」とJR東日本ウォータービジネス 代表取締役社長 鈴木浩之氏は説明する。2013年5月から自販機POSデータを活用した会員制度「acureメンバーズ」によるCRM戦略を実践するなど、新たなサービスを模索し、多様化する消費のあり方に応える努力をしてきたが、新たにQRコード読み取り機能を搭載したイノベーション自販機と連携したスマートフォンアプリ「acure pass」をリリースすることになった。

東京駅丸の内地下1階コンコースのびゅうスクエアに設置

イノベーション自販機は2017年5月までに20台を設置予定
クレジットカード、LINE Pay、銀聯ネット決済、モバイルSuicaで事前購入

「acure pass」は、サービス企画・設計・開発でチームラボ、機体開発で富士電機の協力を得ている。イノベーション自販機は、東京駅丸の内地下1階コンコースのびゅうスクエアを皮切りに、品川や新宿など、2017年5月までに20台の設置を予定している。鈴木氏は、「今後のサービス打ち出しのための実験の場」であり、「提供するサービスを進化するための通過点」であるとした。将来的には、ユニバーサルやインバウンド対応の機能を強化することで、新たなプラットフォームにしたいと意気込みを見せた。

「acure pass」

「アキュアパス」は、自宅や移動の電車の中でドリンクを購入したり、家族や友人へ買ったドリンクをプレゼントしたりできるアプリだ。これまで消費者と自販機の関わりは1対1だったが、「周りの人とのつながりの中で、コミュニケーションのハブとして、今までの自販機にない関係を築いていきたい」と、JR東日本ウォータービジネス営業本部 自動販売機事業部兼オフィス統括部 マネージャー 飯島俊介氏は意気込みを見せた。イノベーション自販機には、コインやお札の投入口がなく、従来通りSuicaでの決済に対応する。2016年10月に開始された、Apple PayでSuicaが登録されたiPhoneでも利用できる。

アプリでの事前決済に加え、自販機では「Suica」などの交通系電子マネーでの支払いに対応

それに加え、アプリ内で事前購入・もしくはプレゼントされた商品など、アプリの「マイドリンク」で保有する商品の受け取りが可能だ。事前購入では、クレジットカード、LINE Pay、銀聯ネット決済、モバイルSuicaでの購入に対応している。「acure pass」にクレジットカードを登録することにより、月末にまとめての支払いも可能になる。

スマートフォンアプリでの購入イメージ

月末にまとめて決済「後払い決済」

QRコードの採用で自販機のないところでの商品購入が可能に
「マイドリンク」を家族や知人にプレゼントできる機能も

事前で「マイドリンク」で購入した商品は、イノベーション自販機についているQRリーダーにスマホの画面に表示されたQRコードをかざし、自販機の液晶パネルに表示された「マイドリンク」の中から商品を選択する流れとなる。QRコードを採用した理由として、自宅など、自動販売機のないところで商品を購入できる流れを作りたかったからだという。

また、アプリ内の「マイドリンク」は、家族や友人、同僚などへメールやLINE、Twitter、Facebookなどを利用してプレゼントできる。イノベーション自販機の設置は首都圏が中心だが、アプリを利用して地方に住む親が、子供にドリンクを贈ることも可能だ。

なお、イノベーション自販機は46インチの大型ディスプレイを2枚搭載。表示する商品画像も従来よりも高画質となる。また、自販機の高さは2.1mと従来機と比べても大きいサイズだが、子供や車いすの利用者の利用にも配慮し、定位置メニューを設けている。定位置メニューのボタンを押すと、中央株に別ウィンドが表示され、カーソルボタンで商品の選択が可能だ。

そのほか、イノベーション自販機は「acureメンバーズ」との連携やポイント機能、商品レビュー、商品カテゴリでの検索、日次の売上ランキング、商品在庫の確認、無料ドリンクのキャンペーンなど多種多様な機能を搭載しているそうだ。

この記事の著者

ペイメントナビ編集部

ペイメントナビ編集部

カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト

page toppagetop