日本マクドナルドが共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」を全店導入

2017年5月26日13:47

マクドナルドのサービスメニューの研究、商圏の開拓、販促活動に貢献へ

日本マクドナルドと楽天は、楽天が運営する共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」で提携し、2017年6月1日から、全国のマクドナルド2,900店舗で同サービスの利用が可能になると発表した。

握手をする中央左の日本マクドナルド 代表取締役社長 兼 CEO サラ・エル・カサノバ氏と右の楽天 代表取締役会長 兼 社長 三木谷浩史氏。左端が日本マクドナルド デジタル部 上席部長 渡邉英右氏、右端が楽天 執行役員 兼 ポイントパートナー事業部 ジェネラルマネージャー 笠原 和彦氏

100円で1ポイント貯まり、支払いに使える

日本マクドナルドでは、2017年3月8日から大阪市内のマクドナルド全88店舗において、「楽天ポイントカード」を導入していたが、6月1日から全国のマクドナルドに利用を拡大する。利用者は、会計時に「楽天ポイントカード」が搭載されたカード、もしくは「楽天ポイントカードアプリ」を提示することで、100円(税込)につき1ポイントが貯まり、貯まったポイントは全国のマクドナルドなどでの支払い時に利用可能だ。また、オリジナルデザイン「マクドナルド楽天ポイントカード」を全国のマクドナルド店頭にて無料で配布する。

マクドナルドオリジナルのデザインカード

日本マクドナルドでは、顧客に求められる価値を提供するため、利便性向上に努めてきた。例えば、店舗では注文したメニューを2~3分で提供したり、ドライブスルーの開拓に貢献してきた。また、スマートフォンアプリは3,450万のダウンロードがあり、フリーWi-Fiを2,000店舗に導入するなど、デジタルイノベーションにも注力している。

さらに、パートナーと連携した新たなサービスのあり方を模索しているという。日本マクドナルド 代表取締役社長 兼 CEO サラ・エル・カサノバ氏は、今回の楽天との提携について、「オンラインショッピングを発展させたパイオニア、ハンバーガーを広めてきたパイオニアのコラボレーションにワクワクしています」と語った。

また、楽天 代表取締役会長 兼 社長 三木谷 浩史氏は、「日本の歴史に残る提携」と成果を口にする。三木谷氏は日本にマクドナルドがなかった1972年に米国に行き、現地でハンバーガーやフライドポテトを食べて感動し、52歳となった現在もマクドナルドのファンであるという。

会見には女優・モデルとして活躍する中村アンさんもゲストで登場

楽天の2016年のポイントの発行金額は2,000億円

楽天は、eコマースのリーダー的な企業の1社で8,900万人の楽天会員がおり、これは日本の3人に2人に相当する。また、2017年のグループにおけるポイントの発行金額は2,000億円にもおよぶ、「日本最大、世界有数のポイントになっている」(三木谷氏)。そのため、今回の提携により、楽天では日本マクドナルドへの集客、ファンづくりに貢献できればと考えているそうだ。

両社は2008年12月に楽天の電子マネー「楽天Edy」を全国のマクドナルドに導入。電子マネーによるスピーディーな支払いにより、顧客の利便性向上に努めてきた。楽天 執行役員 兼 ポイントパートナー事業部 ジェネラル マネージャー 笠原和彦氏は、「楽天としても(日本マクドナルドの)サービスメニューの研究、商圏の開拓、販促活動に貢献していきたい」と意気込みを見せる。

楽天では楽天市場のショッピング事業、クレジットカード、証券、保険などの金融事業などを展開しているが、61万店舗で利用できる「楽天スーパーポイントはエコシステムの中心にあります」と笠原氏は説明する。また、野村総合研究所が実施した「買い物やサービスの利用において、今後、あなたが一番貯めたいと思うポイントをお知らせください」という質問において「楽天スーパーポイント」が第一位となったデータを引き合いに出し、日本のポイントサービスでNo,1であると自信を見せた。

「楽天スーパーポイント」が通常の5倍貯まるキャンペーンを実施

楽天では、2014年10月1日から、リアルでの「楽天ポイントカード」事業を行っており、「取扱も当初の5倍まで拡大している」としているが、ブランド認知度96.6%と飲食業で最も高く、年間13億人が来店し、年間13億個のハンバーガーを販売するマクドナルドでサービスが開始されることにより、消費者の利便性がこれまで以上に向上することは間違いない。楽天として、これまで実施できなかったマーケティングやキャンペーンなどの施策をより打ちやすくなると期待している。

楽天ポイントカードのパートナー企業

楽天では、今回の提携を記念し、6月1日~30日までのキャンペーン期間中の平日に、全国のマクドナルド店舗で「楽天ポイントカード」もしくは「楽天ポイントカードアプリ」を提示して支払うと、「楽天スーパーポイント」が通常の5倍(買上げ1回につき、100円ごとに合計5ポイント)するキャンペーンを実施する。また、マクドナルドのハンバーガーが9万個当たるキャンペーンも行うという(応募者にはコーヒーのクーポンをプレゼント)。

マクドナルドは「dポイント」に次ぐ導入、アプリに楽天ポイントカード機能を追加へ

なお、マクドナルド店舗では2017年3月から、NTTドコモ提供のポイントサービス「dポイント」を導入している。「dポイント」、大阪で先行導入した「楽天ポイントカード」ともに、よく利用されているとした。日本マクドナルド デジタル部 上席部長 渡邉 英右氏は、今回の楽天ポイントカード導入により、既存の顧客の利便性向上に加え、普段利用が少ない人や新規顧客の送客が期待できるとした。

マクドナルド店舗でのトレーには、6月1日~6月30日まで、楽天のキャラクター「お買い物パンダ」のデザインのマットを採用する。また、クリエイティブとソーシャルを連動して、キャンペーンやコンテンツも用意する予定だ。さらに、2017年夏、マクドナルドアプリに楽天ポイントカード機能を追加する。

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