スリランカのEPIC、ブランチレスバンカーで銀行のさまざまな機能を提供可能に

2017年6月22日10:24

スリランカのEpic Technology Groupは、Fintechテクノロジープロバイダーで、ブランチレスバンカー(Branchless Banker:支店のいらない銀行システム)、モバイル・ウォレット、カード管理システムなどを提供している。同社では、口座開設、現金の引き出し、ローンの支払い、送金などにおいて、銀行支店を開設することないブランチレスバンカーを展開しており、日本での展開も視野に入れている。

技術力に自信を持ち、日本の新潟にも拠点を設ける

19年前にスリランカで設立されたEpicは、情報システム、モバイルアプリ、マネジメントソリューションなどを提供しており、200人の技術者を中心に銀行向けのテクノロジー技術を開発している。スリランカに加え、マレーシア、シンガポール、日本にも拠点がある。日本では新潟でオペレーションを行っており、国際大学( International University of Japan)との連携もあるそうだ。

同社では技術力に自信を持っており、2017年5月1日、2日にUAE ドバイで開催された「Seamless Middle East2017」では、「Epic Mobile Wallet(エピック・モバイル・ウォレット)」を紹介。同サービスは支払い側と受け手側の機能を1つのアプリケーションで提供できる点が特徴となる。

Epic Technology Group エグゼクティブ・チェアマン/マネージング・ディレクター Dr Nayana Dehigama氏

オンラインによるブランチレスバンカーで銀行の25の機能を提供

また、Epicブランチレスバンカーを銀行向けに提供。Epic Technology Group エグゼクティブ・チェアマン/マネージング・ディレクター Dr Nayana Dehigama氏は、「弊社では、“支店のない銀行”を紹介しています。弊社のEDCターミナルでは、銀行で行う25の機能をオンラインで提供可能です」と説明する。すでにスリランカは2つの金融機関が使用しており、マレーシアでも導入実績がある。たとえば、口座開設、現金の入金、現金の出金、残高照会、資金移動、PINの変更、ローン承認と支払い、外国送金などが可能だ。

具体的には、Verifone(ベリフォン)などの決済端末を使用してサービスを提供。店舗では、ターミナルを使って販売員などと連携してサービスを展開可能だ。また、無人のKIOSK端末などとの連携も行える。

「GPSで接続して提供しているため、配線などは不要で、普通のATMよりもさまざまなことが行えます。また、機能の更新もオンラインで行えることも特徴です。セキュリティ面でもPA-DSS、PCI PTS、EMVの基準に準拠しています」(Dehigama氏)

アジアでのサービスの広がりに期待、日本での展開も進める

価格は4,000~5,000US$。同サービスは、インドネシア、バングラデシュ、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランドをはじめ、アジアの国々では特に需要があるとみている。

Dehigama氏は、「日本でも現在、商談を進めています。日本はテクノロジーに慣れている国ですので、チャンスはあると考えています」と語ってくれた。

※取材は2017年5月1日、2日にUAE ドバイで開催された「Seamless Middle East2017」のEpicブースにて

この記事の著者

株式会社TIプランニング代表取締役 池谷 貴

株式会社TIプランニング代表取締役 池谷 貴

2009年11月にマーケティング、カード・電子決済、IT・通信サービスなどのコンサルティング、調査レポート・書籍の発行、セミナー運営、ポータルサイト運営などのサービスを手掛ける株式会社TIプランニングを設立。現在は、ポータルサイトとして「payment navi(ペイメントナビ)」「PAYMENT WORLD (ペイメントワールド)」を運営しています。
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