LIXILビバが「売掛カード」を発行し、ホームセンター店頭での後払い決済を実現(ラクーン)

2017年8月4日9:19

後払い決済サービス「Paid」はLIXILビバにおいて初めて店頭決済を開始

ホームセンター「ビバホーム」「スーパービバホーム」を展開するLIXILビバと、 BtoB後払い決済サービス「Paid(ペイド)」を提供するラクーンは、2017年8月3日に記者会見を開催し、LIXILビバがPaidを導入すると発表した。LIXILビバでは、個人事業主・法人に対して「売掛カード」を発行し、ホームセンター店頭で後払い決済を実現した。

個人事業主、法人に「売掛カード」を発行
LIXILビバでは店舗での購入時に購入額をPaidへ送信

LIXILビバではラクーンとの提携により、「Paid」導入と同時にお得意先専用カード「売掛カード」を発行し、ホームセンター店頭で掛けでの支払い(後払い)が可能となる決済スキームの運用を開始する。

左からラクーン 取締役事業開発担当副社長 兼 Paid事業推進部長 石井俊之氏、LIXILビバ 取締役兼常務執行役員財務経理統括部長 阿部正氏

店舗に来店した個人事業主、法人はまず「売掛カード」を申し込む。Paidの審査を通過した事業者は、30~1,000万円の与信額の範囲で買い物が可能だ。事業者は、毎回店頭で「売掛カード」を提示すると、掛払い(後払い)での商品購入が行える。

店舗のPOSレジでは、「売掛カード」のバーコードを読み取って処理を実施。Paid利用への登録有無を確認後、商品を渡す。「売掛カード」は20日締め、月末締めを選択でき、月の合算金額が事業者側に送られる。事業者には、月初に請求書が送られ、月末までに銀行振り込み、もしくは口座振替で支払う流れだ。

すでに「売掛カード」は、LIXILビバで最大の店舗面積を誇るスーパービバホーム三郷店(埼玉県三郷市)で7月20日から運用を開始しており、約100事業者が利用している。今後は、ビバホーム全店舗導入を視野に順次運用を拡大していく予定だ。

事業者の利便性が格段に向上
三郷店での先行導入の出だしも好調

LIXILビバは、ホームセンターの中でもリフォーム販売に特化しており、建築事業者などプロ客に対応する資材や関連商材を豊富に揃え、4割近い売り場を誇る。LIXILビバ 取締役兼常務執行役員財務経理統括部長 阿部正氏は、「建築資材を扱う業者の方が資材を購入して現場に向かう流れが定着しています」と説明する。現状、売上構成比の約7割が首都圏で、リフォーム市場の4割(6.5兆円)近い38%が首都圏のニーズであり、そこに店舗展開していることが強みとなっている。

これまでは、資材等の購入の都度、現金やクレジットカードで支払わなければいけなかったが、掛けでの支払い(後払い)が可能となる決済スキームが広がることにより、事業者の資材関連の購入において、利便性が格段に向上すると期待している。三郷店での先行導入では1社で200万円の購入もあるなど出だしは好調で、「手応えを感じています」と阿部氏は話す。現在も毎日「売掛カード」の申し込みがあるそうだ。

100億円の売上を「売掛カード」関連に
新規顧客の開拓にもつなげる

LIXILビバでは、1,700億の売り上げのうち、リフォーム関連は650億円ある。そのうち530億がリフォーム資材であり、リフォームやリモデルの現場で必要となる建築資材の売上は200億円ほどとなる。そのうち100億円の売上を「売掛カード」にするとともに、新規顧客を開拓する方針だ。

LIXILビバでは、現金専用ポイントカード、3%割引が付くプロメンバーズカードを発行しているが、事業者は「売掛カード」と併用して利用できる。

なお、Paidは、企業間取引における与信管理から代金回収業務まですべて代行するBtoB後払い決済サービスとなり、大手から中小まで、現在2,400社以上の加盟企業が利用している。ラクーン 取締役事業開発担当副社長 兼 Paid事業推進部長 石井俊之氏は、「掛売り決済には請求業務、未回収のリスクというデメリットがありますが、Paidはこの問題点を解決しました」と強みを口にする。Paidでは、売り手とその取引先との間に入り、「与信管理」から「代金回収業務」まですべて代行する。初期費用・固定費は無料で、保証料として決済金額の1.9~3.0%を払うと利用できる。これまではインターネット決済での利用が中心だったが、LIXILビバにおいて初めて店頭決済を実現した。

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ペイメントナビ編集部

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