ダイドードリンコ、スマホアプリを使って自動販売機でポイントが貯まる「Smile STAND」

2017年9月25日8:00

自動販売機を利用する楽しさを提供し、新規顧客開拓とリピート購入促進を狙う

ダイドードリンコでは、スマホアプリを介した自動販売機での新サービス「Smile STAND(スマイル・スタンド)」を展開している。月間の獲得ポイントによって決まるメンバーランクに応じた賞品が多数用意されているほか、貯まったポイントを「楽天スーパーポイント」、「LINEギフトコード」といった提携先が発行するポイントと交換することも可能だ。また、ポイントの提供のみならず、スマホゲームとの連携や自動販売機周辺のタウン情報の発信など、さまざまな取り組みを実施。自動販売機を利用する楽しさ・メリットを拡充することによって、新規顧客開拓や、リピート購入促進につなげたい考えだ。

貯まったポイントは楽天スーパーポイント、LINEギフトコードにも交換可能
自動販売機の利用をもっと楽しく、ワクワクするものに

消費者が「Smile STAND(スマイル・スタンド)」サービスを利用するには、まず無料の専用アプリ「DyDo Smile STAND」をダウンロード。スマホのBluetoothをONにした状態のまま自動販売機で飲料を購入すると、自動販売機のスマホ通信部分(ビーコン)が点灯する。30秒以内にアプリ画面の「ポイントGET!」ボタンを押すと、1円につき1ポイントが付与される仕組みだ。

ダイドードリンコ 経営戦略部 事業開発グループ アシスタントマネージャー 西佑介氏

1か月に貯めたポイント数によって、ブロンズ(600ポイント~)からダイヤモンド(5,000ポイント~)まで5段階のメンバーランクが決まる。ユーザーは、このメンバーランクに応じて、食品や最新家電、非日常的なプレミアム体験など150種類以上がラインナップされた「Smile SLOT」に参加して、抽選で賞品を獲得することができる。

また、貯めたポイントは、楽天スーパーポイント、LINEギフトコード、スクウェア・エニックスCrysta、バナコイン(バンダイナムコ)といった、アライアンス先のポイントと交換することも可能だ。ダイドードリンコ 経営戦略部 事業開発グループ アシスタントマネージャー 西佑介氏は、「多くの人が利用しているサービスと連動したポイントプログラムとすることで、ユーザーの満足度を高めたいと考えています」といい、投資対効果を考慮しながら、今後もアライアンス先の拡充を検討していく意向だ。

さらに「Smile STAND」では、ポイントプログラムのみならず、多様な企画やコンテンツを発信している。例えば、キッズスターが提供する知育アプリとの連携。リクルートライフスタイルの「Hot Pepper グルメ」「Hot Pepper ビューティー」と連携した、自動販売機周辺のタウン情報の発信などだ。また今秋には、SNKとコラボ開発したオリジナルスマホゲームで、「Smile STAND」とも連動している「THE KING OF FIGHTERS D~DyDo Smile STAND~」をリリース予定となっている。

「ホットペッパーグルメ」「ホットペッパービューティー」の情報を配信する「Smile Town Portal」

「THE KING OF FIGHTERS D~DyDo Smile STAND~」

自動販売機を、もっと楽しく、もっとワクワクできるものに。「飲料を買うためだけのものだった自動販売機のイメージを、良い意味でどんどん崩していきます」と、西氏は今後の展開への意気込みを語る。

売上の80%以上を占める主力販売チャネルの魅力をアップ
「自動販売機を利用し続ける」動機付けを図る

ダイドードリンコが自動販売機を起点としたカスタマー・エクスペリエンスの向上に力を入れるのには、大きな理由がある。飲料の販売チャネルが多様化する中、同社の国内飲料事業において、自動販売機は、全体の80%以上を売り上げる主力販売チャネルなのだ。

同社では以前から、対応自動販売機で専用のポイントカードを発行、購入の都度ポイントを付与し、一定のポイントが貯まったカードを郵送してもらうことによって景品を返送する仕組みのポイントプログラム「CLUB DYDO(クラブ・ダイドー)」を展開してきた(2018年3月でサービス終了)。「Smile STAND」はこれを大きく発展させたサービスと言える。

同社の自動販売機は全国に約28万台設置されている。このうち、「Smile STAND」サービスに対応しているのは、東京・神奈川・愛知・大阪を中心に、約2万5千台(7月20日時点)。全国各地にサービス展開エリアを拡大すべく、対応自動販売機の拡大を急いでいるところだ。

ある自動販売機ではポイントが貯まるのに、ほかの自動販売機では貯まらないということでは、利用の動機付けにならない。同社にとっては避けたい事態だ。早期に対応台数を増やすために留意したのが、通信機材1台あたりの単価やデータ通信にかかわるコストの抑制。ビーコンの採用を決めたのも、その理由が大きかった。

また、サービス開発の検討を始めた2年前、国内のスマホはAndroidよりiPhoneが圧倒的に優勢であり、iPhoneとNFCの親和性は薄かった。これも、ビーコン採用の決め手のひとつになった。

ポイントを貯めるにはスマホのBluetoothをONにすることが必要だが、アプリを起動した際にBluetoothがOFFになっているとプッシュ通知が出る設計にしているため、「OFFにしていたためにポイントが付与されなかった」というクレームやトラブルは発生していないという。

若年層の取り込みに手応えあり
利用データは商品ラインナップの改善、商品開発にも活用

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