カナダのマルチポイントプログラムの動向は?

2017年10月24日6:07

マルチポイントプログラムが乱立していないと言われるアメリカと違い、カナダではAir Miles(カナダ)とAeroplanといったマルチ・リテイラー・カスタマー・ロイヤリティ・プログラムが互いにしのぎを削っている。

カナダで最初のCRMはおよそ60年前

カナダで最初のカスタマー・ロイヤリティ・プログラムを導入したのが、タイヤの販売や車の修理などを手掛けていたCanadian Tireで、およそ60年前の1958年と言われている。当時のプログラムは、購入金額の5%相当を“Canadian Tireドル”というクーポンでキャッシュバックするものであった。現在、Canadian Tireはタイヤや自動車修理のみならず、スーパーマーケットなどの小売店チェーンを展開し、その特典プログラムのCanadian Tire Rewards/ Moneyを導入している。

Air MilesやAeroplanといったマルチポイントプログラムがしのぎを削る

そんなカナダのマルチポイントプログラム(連合ロイヤリティ・プログラム)としては、Air Miles(カナダ)のほか、Aeroplan、More Rewardsがある。CAA(Canada Automobile Association)のCAA Rewardsも一種のマルチポイントプログラムである。

Air Miles(カナダ)はLMG(Loyalty Management Group)によって1988年にイギリス、ロンドンで創業した世界で最初の本格的な連合プログラムだ。Air Milesはその後、1992年にアメリカとカナダでの事業展開を開始したほか、オランダや中東などでの事業展開が行われていた。アメリカのAir Milesは、シティバンクやAT&Tなどのパートナーとタイアップして事業を開始したものの1993年には連合プログラムから撤退している。イギリスのAir Milesは2011年にAviosに商標変更が行われている。

Aeroplanは、1984年にエア・カナダ(Air Canada)のFFP(Frequent Flyers Program)としてスタートし、2002年にエア・カナダの100%子会社として会社分割が行われ、エア・カナダのFFPから連合プログラムへと進化した。2005年6月にAeroplanは株式を公開(IPO)し、カスタマー・ロイヤリティ・プログラムを運営する会社として世界で初めての上場会社となった。

2007年12月にはイギリスの有力な連合プログラムであるNectarを運営するロイヤルティマネージメントグループを買収している。エア・カナダの親会社であるACE Aviation Holdingsは2008年5月にAeroplanの株式を売却し、エア・カナダグループとの資本関係はなくなり、社名も2012年5月にAeroplanインカムファンドからAIMIAインクに変更された。

(レポート「ポイントカード・ロイヤリティマーケティング市場要覧」より)

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