経済発展に伴いCRMへの関心が高まる中国、特典プログラムの導入も活発に

2017年10月26日6:00

中国では、経済発展に伴い、顧客満足度とカスタマー・ロイヤリティ(ご愛顧)の向上を通して、売上の拡大と収益性の向上を目指す経営戦略でありマーケティング手法である顧客情報管理や顧客関係構築のCRM(Customer Relationship Management)への関心が高まっている。

グループ内でのクローズドやセミ・オープンのポイントプログラム導入が目立つ

上海や北京などでは、毎年いくつかのCRMやカスタマー・ロイヤリティ・プログラム関連のカンファレンスが開催されている。こうしたカンファレンスには、2011年来毎年開催されている“Loyalty China”や2016年12月に開催された航空業界のCRMやFFP(Frequent Flyers Program)のカンファレンスである“Passenger Loyalty China Summit 2016”などがある。

中国では、小売コングロマリットの百聯集団のデパートやスーパーマーケットをはじめとして、デパートやスーパーマーケット、航空会社、ホテルグループなどの業界で、グループ内でのクローズドやセミ・オープンのポイントプログラムなど特典プログラムの導入が近年盛んに行われている。

また、2008年に開催された北京五輪以前は数千万枚にとどまっていた中国のクレジットカードは、その後急速に発行枚数を伸ばし、2014年には4億6,000万枚に達している。クレジットカード稼働率はここ3年間、57%から59%のレンジで推移している。こうした中国のクレジットカードの多くには、ポイント特典プログラムやキャッシュバックなどの特典プログラムが付帯されているほか、コブランドのクレジットカードには提携先のポイント特典プログラムが付帯されている。

ナショナルベースの連合プログラムは未だ成長していない

オープンプログラムである連合プログラムに関しては、上海をベースに2002年にスタートした中国初の連合プログラムであるSmart Clubが展開されていたが、人口14億人の巨大マーケットである中国でのナショナルベースの連合プログラムは未だ成長していない。

また、近年中国ではEコマースと支付宝や微信支付といったモバイルフォンを用いたQRコードによるモバイルペイメントが急速に拡大している。EコマースやモバイルペイメントにおけるクーポンやポイントなどによるCRMの開発も盛んになっている。

(レポート「ポイントカード・ロイヤリティマーケティング市場要覧」より)

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