「Alipay」等のQR決済に対応した端末を提供するFAMOCOの強みとは?

2017年12月24日9:30

Androidベースのリーダーを開発するフランスのFAMOCO(ファモコ)は、セキュアで、リモート管理が可能なAndroid端末とプラットフォームを提供している。同社では、フランスではじめてAlipay(アリペイ)決済に対応したミドルウェア、決済端末の提供を行っている。同社のサービスの展開について、FAMOCO Co-founder/CEO Lionel Baraban氏に話を聞いた。

フランスで初めてAlipayに対応したプラットフォーム提供
将来的なAlipayの欧州現地の人々へのサービス展開も見据える

――昨年の「TRUSTECH2016」で、フランスで初めて、Alipayに対応したプラットフォームと端末の提供を行うとされていましたが、現在、同国でAlipayの決済がどのように進んでいるかをお聞かせください(関連記事)。
Lionel Baraban:Alipay向けのサービスは昨年夏からスタートしましたが、すでに300~350店舗で普及しています。

FAMOCO Co-founder/CEO Lionel Baraban氏

まず、Alipay自体が中国の観光客に対してサービスを提供していくことはもちろん、ツーリスト以外にも広めていきたいという意欲を持っています。現在は欧州に訪れる中国人向けのサービスであり、パイロットといえますが、将来的には欧州の人々にもAlipayのビジネスを展開したいというのが本当の狙いです。

すでにインドではツーリスト向けに加え、現地の人々に向けたサービスも展開しています。ヨーロッパの大手銀行では、Alipayと手を組みたいと思っていますが、その一方で、欧州の大手銀行は危機感を持っており、彼らのビジネスモデルと遠のいた形で提携したいと感じています。弊社は高い技術力があり、イノベーティブなソリューションを提供していますので、現地の店舗に対してもAlipay向けのサービスを提供可能です。

――御社のフランスにおけるAlipayサービスの展開についてお聞かせください。
Lionel Baraban:弊社は2つの展開を行っています。1つは、ミドルウェアの提供で、Alipayと銀行を接続することです。もう1つはPOSの販売店として、セキュアなQR決済サービスなど、全体的なソリューションを提供しています。

Alipayの決済イメージ

決済端末のコスト、セキュリティ、アプリケーションが強みに
30カ国において、約20万台を提供

――貴社がフランスにおいて、最初にAlipay向けの端末を提供できるようになった理由についてお聞かせください。
Lionel Baraban:数多くの決済端末ベンダーがAlipayを提供可能ですが、VisaやMastercardなど、国際ブランドの取引をベースに、後からQR決済を追加することが多いです。弊社では、新たな決済が従前の決済を変えると想定しており、この市場において、唯一のソリューションを提供しています。そのため、決済端末は何倍も安く、セキュリティも高く、かつアプリケーションもフレキシブルに対応できます。

――中国では、Alipay同様に「WeChat Pay」も幅広く使われていますが、同決済サービス提供の予定はございますか?
Lionel Baraban:現在、フランスではAlipayを提供していますが、WeChat Payも開発中です。弊社では、フランスだけではなく、国際的にビジネスを展開しており、アフリカ、インドに加え、フィリピン、マレーシア、インドネシア、シンガポールなどの東南アジアでサービスを提供しています。すでに30カ国において、約20万台を使っていただいています。EMVの取引は行っていませんが、Orange Money、M-PESA、アフリカと中東の食品バウチャーをデジタル化している国際連合など、それ以外の支払いはすべて提供可能です。日本では現状、サービスを提供していませんが、代理店が見つかれば展開していきたいですね。

ダイナミックに変化するQRコードで不正防止
デジタル取引で世界のリーダーを目指す

――QR決済に関しては、購入者がQRコードを表示するタイプ、QRコードを読み取るタイプが展開されていますが、いずれも対応可能でしょうか? また、QR決済はセキュリティ面での不安も指摘されています。
Lionel Baraban:QR決済に関しては、すでに2つのソリューションを提供可能です。まず、加盟店がQRコードを出して、購入者がスマートフォンでかざすタイプ、もう1つは、購入者がQRコードを表示させて、スキャンするタイプとなります。

QR決済は悪用が可能であるという課題もありますが、弊社のQRコードは5秒ごとに変化するように、ダイナミックであることもポイントです。また、QRコードの中に、店舗の名前と金額が書かれています。それに加え、大手端末ベンダーに比べたら3倍程、安価な金額で提供できます。

――最後に、今後の目標についてお聞かせください。
Lionel Baraban:デジタルの取引において、世界のリーダーになりたいです。全ソリューションをあわせて、2018年には50万台、2019年は200万台の提供を目指したいですね。

取材は2017年11月28日~11月30日までフランス・カンヌで開催された「TRUSTECH(トラステック)2017」において。

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ペイメントナビ編集部

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