「注目企業のeコマースサイト活用法」特集~ヘルツ

2010年8月3日  14:39

渋谷発、こだわりのある鞄や小物を手づくりで販売
昨年からクレジット決済を導入し、顧客の利便性が向上
 

ヘルツ(HERZ)は鞄の製造販売会社として37年の歴史を持つ。渋谷に工房があり、その近くの直営店4店舗で販売している。鞄や小物などはすべて自社の職人が手づくりで作っている点が特徴だ。同社では昨年からクレジットカード決済による受注生産をスタートさせている。 

Webで300アイテム以上を販売 

クレジットカードの利用は5割以上 

革鞄の手作り工房ヘルツ(HERZ)の通販サイト

ヘルツのWebサイトで販売する鞄や小物などのアイテムは約300以上。顧客がWebサイトで注文をしてから、同社の職人が革の裁断から商品完成まで一貫して手づくりで行う受注生産だ。 

同社では10年前からWebサイトを運営していたが、3年前にリニューアル。デザインを大幅に変更した。以前は各商品を一覧で紹介するスタイルだったが、リニューアル後は300以上あるアイテムの個別の説明を詳しく入れることで、つくり手の気持ちを伝えやすくしている。 

ヘルツ 小野寺 和氏。ヘルツの工房で撮影

クレジットカード決済は昨年からスタート。以前は代引きと銀行振込のみを行っていたが、顧客からの要望があったこと、数多くのWebサイトで利用されている点などを考慮し、導入に踏み切った。クレジットカードの決済処理に関しては、同社が導入しているショッピングカートと連動できたこと、手数料率の交渉ができた点などから、ゼウスのシステムを利用している。決済処理はゼウス側で行うため、ヘルツではカード番号などの情報は一切保管していない。 

クレジットカード決済の開始当初から、ユーザーの利用率は非常に高く、現在はWebからの注文のうち5~6割がクレジット決済になっている。同社では今後もクレジットカード決済の比率は高まるとの見方を示している。 

SEO対策、メルマガなども積極展開 

リピーターの多さが特徴 

なお、発送に関してはすべて受注生産であるという性質上、顧客が商品を注文してから配送まで4~5週間の納期が必要になる。 

ヘルツでは革鞄のデザイン・製作・修理・補修まですべて自社で行っている

「通常、商品の在庫を持つWebサイトの場合、ご注文いただいてから数営業日後に発送するのが基本ですが、弊社では受注生産の形をとっており、注文する商品や納期など、お客様にご納得いただいた上でご購入いただいております」(ヘルツ 小野寺 和氏) 

なお、Webサイトでのクレジット決済の場合は、商品を発送するまで「仮売上」の状態となり、実際に商品を発送後、「実売上」の処理を行う。代引きの場合は商品配送時に現金とクレジットカードのいずれかを利用できるようにしている。代引き手数料はすべてヘルツ側が負担し、送料は1万500円以上の商品を購入した場合、無料となっている。 

同社では2年前からSEO対策も積極的に展開。同社Webサイトのアクセス数は2年前から約2倍の月間80万ページビューまで伸びている。メールマガジンの配信も毎週行っているが、つくり手の顔が見えるような内容にするなど、工夫しているという。 

現在のWebサイトでの平均利用単価は2万5,000~3万円。「新規顧客はもちろんですが、弊社の場合、リピーターが多いのも特徴です。Webサイトにはこだわりのある300種類以上の商品が掲載されているため、一度利用した方がファンになっていただき、再度ご購入いただいている手ごたえはつかんでいます」(小野寺氏) 

ヘルツでは今後も「渋谷で手づくりのこだわりのある商品を販売する」ことをモットーにビジネスに取り組む予定だ。 

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