2011年9月2日9:30
富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは、バラクーダネットワークスジャパンと販売契約を締結し、WAF(Web Application Firewall)製品「Barracuda Web Application Firewall」(Barracuda WAF)の販売を2011年9月1日から開始すると発表した。
近年、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどWebアプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃が後を絶たず、その攻撃技術は日々進化している。また、ペイメントカード業界における国際的なセキュリティ基準「PCI DSS」でも、定期的なアプリケーションコードの見直し、または、WAFの導入が要件となっているが、Webアプリケーションの定期的な見直しや修正を行うには時間と手間がかかるため、すぐに脆弱性を修正するのは難しく、緊急対策としてWAFの需要が高まっている。
富士通ソーシアルサイエンスラボラトリはこれまでも、ホワイトリスト型のWAFを提供しWebアプリケーションのセキュリティ強化を支援してきたが、従来製品に加え、HTTP通信における不正な値やパターンを定義した「シグネチャ」による検査を行い、これに合致する通信を不正な通信としてブロックするブラックリスト型のWAF製品「Barracuda WAF」の取り扱いを開始する。
同製品の「シグネチャ」は、導入時からすぐに使用できるため、セキュリティポリシーの設計にかかるコストを大幅に削減し、短期間で導入することができるという。導入後も最新の「シグネチャ」が自動配付され、容易に日々進化する攻撃にも対応した運用を行うことが可能だ。 また、仮想アプライアンス形態での提供も実施しており、物理環境同様、仮想環境でのセキュリティを強化することができるという。
販売価格は、「物理アプライアンス版 モデル360」が134万9,300円(税込)から、「仮想アプライアンス版 360Vx」が年額72万4,500円(税込)からとなる。富士通ソーシアルサイエンスラボラトリでは、2年間で80台の販売を目標としている。