決済ネットワーク「CAFIS」を活用した販促プラットフォーム「CAFIS Presh」(NTTデータ)

2014年12月5日8:00

決済ネットワーク「CAFIS」を活用した販促プラットフォーム「CAFIS Presh」
店舗からのタイムリーな情報により、継続的な販促活動を支援

NTTデータは、2014年11月から、決済ネットワーク「CAFIS」のクレジットカードの決済情報や、GPSやWi-Fiといった位置情報等を活用し、消費者に最適な特典等を配信する「CAFIS Presh(プレッシュ)」の提供を開始した。同社では加盟店に提供するスマートフォンアプリの1機能としてCLOサービスを組み込んでおり、すでにパルコが提供する公式スマートフォンアプリ「POCKET PARCO」の一部機能で採用されているそうだ。

スマートフォンアプリでCLOを1つの機能として提供
カード決済ネットワーク「CAFIS」によるリアルタイム性が特徴

「CAFIS Presh」は、主に加盟店に対して提供するサービスとなり、CLOも1つの機能として提供している。例えば、消費者がスマートフォンアプリに事前登録したクレジットカードを実際に店舗で利用した際の情報や、利用者の属性情報、GPS・Wi-Fi・Beacon(ビーコン)による位置情報を利用し、クーポンや割引などのプッシュ通知を消費者のスマートフォンへ配信できるようになる。

「CAFIS Presh(プレッシュ)」の概要
「CAFIS Presh(プレッシュ)」の概要

加盟店は、自社のスマートフォンアプリに対し、NTTデータが提供するSDK(Software Development Kit)を組み込むことで、さまざまなサービスが提供できる。また、NTTデータが提供するアプリを利用することも可能だ。

会員は、スマートフォンから属性情報やクレジットカード番号等の必要情報を入力することで、サービスを受けることが可能だ。入力する情報は氏名、生年月日、居住地域、職業などの一般的な情報となる。

「CAFIS Presh」の特長となるのは、カード決済ネットワーク「CAFIS(キャフィス)」によるリアルタイム性だ。店舗のオーソリを捉えることができるため、カードが利用された直後に、次の一手を打てることが強みとなる。導入企業は決済情報や位置情報をはじめとし、時間や顧客情報等さまざまな情報を起点とした消費者への情報配信が可能となり、より継続的かつ最適な販促活動が可能となる。

また、クーポンを出した後の分析機能も装備。例えば、店舗でクーポンが利用されたか、反応率がどの程度あるのか、といった結果を加盟店が自ら確認できる。企業にとっては、PDCAのサイクルを繰り返すことにより、売上アップに結び付けることが可能だ。

加盟店の販促活動をトータルにサポート
クレジットカードを利用する人がお得になる世界を目指す

NTTデータでは、米国で普及するCLOサービスを日本でも展開できないか、以前から注目していた。また、国内でサービスを取り入れる際、NTTデータの武器であるカード決済ネットワーク「CAFIS」を利用できないかと考えた。CLOは、カード決済することに特化しており、加盟店が店舗に集客するため、カード会員の購買意欲を掻き立てることが目的となる。また、将来的には国内のカード決済の取引をさらに高めることにもつながるそうだ。

さらに、加盟店が販促や集客活動を行う際、スマートフォンは今後大きな武器になるが、カードを保持している人だけになるとターゲットは限られるため、店舗全体の集客施策としては不十分である。そのため、「『CAFIS Presh』はCLOありきではなく、位置情報なども絡めて、幅広い人に展開することで、店舗の販促支援をトータルに行うサービスとなっています」とNTTデータ 第一金融事業部 カード&ペイメント事業部 戦略・企画統括部 ビジネス企画担当 課長代理 長谷川恵美氏は説明する。

NTTデータ 第一金融事業部 カード&ペイメント事業部 戦略・企画統括部 ビジネス企画担当 課長代理 長谷川恵美氏

店舗からみてもクレジットカードを利用する人は優良顧客のため、決済単価も高い。そこにダイレクトにアプローチでき、アプリを使って会員ランク向上への取り組みを強化できるため、「クレジットカードを使う人はお得になる世界を加盟店目線で展開していきたいです」と同氏は意気込みを見せる。

今後は、如何にユーザーに継続して使ってもらえるような情報を出せるか、また、加盟店の支援ツールとしてサポートできるかが、普及に向けたカギだと考えている。NTTデータでは、分析ツールの利用やデータサイエンティストを紹介するなど、加盟店のサービス支援を強化する方針だ。長谷川氏は、「他のソリューションやSNSといった外部データとの連携も可能であり、それと掛け合わせて提供できるのが弊社ならではの強みとなります」と話し、笑顔を見せる。

2016年度までに20社への導入を目指す
パルコの「POCKET PARCO」の一部の機能として採用

NTTデータでは、CLOは展開次第で広がると考えている。長谷川氏は、「日本では、提携カードが数多く発行されていますが、カードを利用するファンの方をアプリと連携させて取り込んでいくのは大きなチャンスがあると思います」と口にする。

当面の目標としては、2016年度までに20社の導入を目指す。すでにパルコが提供する公式スマートフォンアプリ「POCKET PARCO」の一部の機能として採用されている。また、今後はカード会社(イシュア)と連携したCLOについても展開を検討している。

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