インド(バンガロール)のテクノロジーセンター開設、新モバイル決済サービス「mVisa」の運用開始計画を発表(Visa)

2015年8月10日12:29

Visa Inc.は、インド時間の2015年8月5日、インドのバンガロールに新たなテクノロジーセンターを開設したと発表した。また、同日の落成式では、新たなモバイル決済サービス「mVisa」の発表も行われた。

Visaの新テクノロジーセンター(敷地面積約 9,290 m2)は、インドIT産業の中心地、Bagmane World Technology Center(約 283,300 m2)内に開設された。同センターには、1,000名のVisa開発職員が勤務するオフィスとコラボレーションスペースが併設されている。ここでは、アプリケーション・デベロッパーが広範なネットワーク接続端末で使える独自の決済システムを構築できるように、400種におよぶVisaの決済向け製品やサービスに容易にアクセス可能だ。

同テクノロジーセンターは、Visaが米国およびアジアで計画中の複数の施設の1つであり、同社のグローバルなプロセッシングネットワークをオープンなコマースプラットフォームへと移行させるグローバル戦略の一環でもあるという。

また、Visaの開発者たちによって新たな決済サービス「mVisa」が開発された。新サービスは、Axis、HDFC、ICICI、SBIの各銀行の限定顧客を対象に、年内にインド国内で試験運用がスタート。「mVisa」の利用により、消費者はカードレス購入や各種請求の支払い、友人や家族への送金ができるようになる。

「mVisa」アプリは、スマートフォンや携帯電話でダウンロードして使うことができ、ユーザーの Visa デビット、クレジット、プリペイド用の各口座をセキュアにアプリにリンクできる。また、「mVisa」が有効になっていれば、単にユーザーの口座から購入先の口座への送金を設定するだけで、店舗購入やオンライン購入の決済が可能となる。それだけではなく、「mVisa」のユーザーは各種請求の支払いやVisaの口座を持つ別ユーザーの口座への送金もできる。

「mVisa」の決済処理は、Visaのグローバルネットワーク「VisaNet」経由で処理される。これにより、新興国においてもモバイル決済にVisaが誇るスケール、セキュリティ、信頼性がそのまま適用されるという。同サービスは消費者にセキュアなデジタルコマースを提供し、日々の購買や光熱費支払いのための銀行口座残高へのアクセスをより簡素化するものとなっている。

一方、販売側や請求側には消費者にさらに便利でセキュアな支払方法を提供できるというメリットがあり、入金時には即座にSMSテキストメッセージによる通知を受け取ることができる。

なお、「mVisa」は 9月からサービス開始となり、(グレーター)バンガロール地方の 2万店の加盟店で利用できるようになる。

Visaでは、社員の採用活動も強化しており、すでに編成済の技術系社員のチームに加え、新たに2,000名の正社員を迎え、今後インド、シンガポール、米国の開発研究所で勤務することとなる。

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