「みずほJCBデビット」でメインバンクとしての使い勝手が一層向上(みずほ銀行)

2017年4月11日8:38

デビット利用にも「みずほマイレージクラブ」の特典を提供

日本のメガバンク3行の国際ブランド付きデビットカードが出揃った。みずほ銀行が、ジェーシービー(JCB)と提携し、「みずほ JCBデビット」の取り扱いを開始。同行のWebサイトやアプリでの募集は2016年12月26日にスタートし、店頭での受付も新年から始まっている。日本のデビット取引拡大に弾みがつくのか。

みずほ銀行初のペイメントカード本体発行
キャッシュ優勢の市場にデビットの波を

日本のキャッシュレスシーンを牽引してきたクレジットカードに加え、電子マネーやプリペイドの普及も目覚ましい昨今。ペイメントの多様化が進むなか、「もともと銀行ならではのサービスとして、口座と直結し、かつ幅広いシーンで活用できるデビットカードをラインナップに加えることは重要なテーマとして検討してきましたが、ニーズの高まりを肌で感じるようになりました」と、みずほ銀行 個人マーケティング推進部 営業開発チーム 調査役 高口信吾氏は、機の訪れを実感するようになったという。

みずほ銀行 個人マーケティング推進部 営業開発チーム 調査役 高口信吾氏

2016年12月、世界190の国と地域のJCBマークがある加盟店(約3,100万件)でのショッピングに利用可能な「みずほJCBデビット」の発行を開始。支払い金額が普通預金口座から即時に引き落とされ、利用限度額は預金残高の範囲内のため使いすぎる心配もない。キャッシュカード付属のJ-Debitに、より多くの実店舗やEC決済でも使える同カードが加わり、デビット利用機会が格段に広がった。

「銀行としてのベーシックなサービスをご提供する1枚です」と高口氏が語るように、顧客の選択肢を増やし、ライフスタイルや嗜好によって使い分けてもらうことが狙いだ。

いまだに、高額の買い物や海外旅行時にのみクレジットカードを利用し、普段は現金払いという消費者も少なくない。日常的な支払いもキャッシュレスへ、というのが同カードの第一義的なコンセプトであり、クレジット決済に抵抗のある高齢者や若年層、主婦などにも、チャージ不要で便利なこのカードを現金感覚で使ってもらいたいという。今回の発行によりデビット自体の認知度がより高まり、キャッシュ優勢の市場がデビットに換わっていくことを期待している。

なお、同行のペイメントカード本体発行は意外にもこれが初めてだ。「まずは、日本におけるカードビジネスの先駆者で、非常に多くのマーケティング情報やノウハウ、強固なインフラをお持ちのJCB様と協働させていただきました」(高口氏)。他ブランドも顧客の声を聞きながら検討していきたいとしている。

左から《ブルーアーク》 、《ホワイトアーク》のデザイン

月間利用金額の0.2%が決済口座にキャッシュバック
「MyJCB」に登録で利用通知メールを配信

「みずほJCBデビット」はキャッシュカードと分離型で、券面は「ブルーアーク」「ホワイトアーク」の2種から選択できる。初年度は年会費無料で2年目以降は1,080 円(税込)だが、23歳以下の利用者と、年1回以上の利用者は翌年も無料となる。有効期間は5年間。海外のショッピングガード保険や、国内・海外の旅行傷害保険も付帯している。

利用特典として、月間利用金額の0.2%が決済口座にキャッシュバックされる。さらに同行ならではの特典として、「みずほマイレージクラブ」に入会(年会費無料)し、同カードを月に1回でも利用すると、ATMの時間外手数料無料、コンビニATM手数料が月4回無料といったサービスが受けられる。

実は、このタイミングでブランドデビットのリリースとなったのも、「みずほ銀行をより便利にご利用いただきたいという思いがあり、デビットカードのお客様にも『みずほマイレージクラブ』のサービスをご利用いただける準備が整ったから」と高口氏は明かす。

また、JCB会員専用のインターネットサービス「MyJCB(マイジェーシービー)」に登録すると、カード利用明細が照会できるほか、利用通知メールが送られるので出費管理も容易だ。この「MyJCB」やインターネットバンキング「みずほダイレクト」で明細等を確認できる環境があるため、同カード専用のスマホアプリなどをつくる予定は現時点ではないという。

カード申し込みは店頭のほか、みずほ銀行の普通預金口座を持っていればWeb上でも可能だ。募集開始から間もないが、事前予想と同程度の申し込みがあるという。新規に口座開設をする顧客にも案内しており、併せてWebバナー等で告知を行っている。高口氏は「春の新生活準備シーズンには、ご利用いただいた方向けのキャンペーンなども検討しています」と笑みを浮かべた。

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