世界で200を超える共通ポイント、各エリアのサービスは?

2017年11月13日8:00

世界には200を超える「連合ロイヤリティプログラム」(日本では共通ポイントプログラム、マルチポイントプログラム)が展開されており、20億以上の会員が利用しているといわれている。連合ロイヤリティ・プログラムは、複数の事業者が共通のロイヤリティ・プログラムに参加し、ユーザーが共通のロイヤリティ・プログラムのシステムを通じて特典ポイントを得てポイント特典に交換することができる。今回は、「ポイントカード・ロイヤリティマーケシング市場要覧」から各大陸の連合ロイヤリティ・プログラムを紹介したい。

複数ポイントがしのぎを削る国もあるアジア

まず、アジアでは、日本のdポイントやPonta、楽天スーパーポイント、Tポイント、WAONポイント、韓国のOK キャッシュバック、台湾のHappy GoやOpen Point、得易Ponta、UUPON、香港のThe Club やOctopus Rewards、マレーシアのReal RewardsやBonus Link、Genting Rewards、ZAP、インドのPAY BACK やLANDMARK REWARDS、Max Get Moreなど有力な連合ロイヤリティ・プログラムがある。オセアニアには、世帯普及率が高いオーストラリアとニュージーランドのFly Buysがある。

共通ポイント「Ponta」はインドネシアでもサービスを展開。同国屈指の連合ロイヤリティプログラムとなっている(出典:LM)

日本では先行するTポイントやPontaに、楽天やNTTドコモが高還元や割引も絡めた施策で対抗する構図となっている。韓国では、OKキャッシュバックが君臨しているが、近年は大手企業が独自の販促サービスを展開する傾向にあるそうだ。

ほとんどの国で展開される欧州

ヨーロッパのほとんどの国には、共通ブランドの連合ロイヤリティ・プログラムがある。中でも、共通ブランドの連合ロイヤリティ・プログラムが盛んな国には、共通ブランドの連合ロイヤリティ・プログラムの元祖であるAvios やAIMIA、Nectarが事業展開するイギリス、Pay BackやDeutschland Cardのドイツなどがある。北欧の人口わずか500万人たらずのフィンランドもK-Plussa やPINSが浸透している。PINSはエストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国やフィンランド、オランダ、ロシアなど国境を越えた事業展開を行っている。Maximilesはオンラインベースの連合プログラムである。イギリスのヒースロー空港のHeathrow Rewardsは、イギリスの空港ベースの連合ロイヤリティ・プログラムで、成功した連合プログラムのひとつで、その後導入されたドイツのフランクフルト国際空港のFrankfurt Airport Rewardsやシンガポールのチャンギ国際空港のChangi Rewardsに影響を与えている。

有力なプログラムが存在する中南米

北米にはカナダのAir MilesやAeroplanといった有力な共通ブランドの連合ロイヤリティ・プログラムがあり、アメリカでも2015年にアメリカン・エキスプレスがPlentiという共通ブランドの連合ロイヤリティ・プログラムを立ち上げたが、アメリカのカスタマー・ロイヤリティ・プログラムのメインは、航空会社のFFPやホテルグループのFSPなどの単独ブランドの連合ロイヤリティ・プログラムや個々の企業のスタンドアローン型のカスタマー・ロイヤリティ・プログラムとなっている。

一方、中南米ではメキシコがドイツの連合ロイヤリティ・プログラムであるPay Backを展開しているほか、ブラジルには、Multiplusやdotz、Smilesといった有力な共通ブランドの連合ロイヤリティ・プログラムがある。

中東・アフリカエリアでは、連合ロイヤリティ・プログラムはまだ少ない。中東ではUAE(アラブ首長国連邦)やカタール、バーレーンで事業展開しているAir Miles(中東)やUAEのShukran Rewards、ヨルダンのTravel Milesなどがある。アフリカエリアでは、南アフリカのeBucks Rewards Legacy Lifestyle、My School My Village My Planetなどがある。

(レポート「ポイントカード・ロイヤリティマーケティング市場要覧」より)

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