中国のクレジットカードの状況は?

 2018年2月23日10:34

レポート「クレジットカードビジネス市場要覧」では、中国のクレジットカードの状況について紹介している。中国の概要は(図表1)の通りで、データは原則2015年のものである。中国の国土面積は960万平方キロメートル、日本のおよそ26倍、人口は13億7,600万人と世界第1位で、名目GDP(2015年)は 11兆1,815億ドル(約1,341兆円)でアメリカに次いで世界第2位、一人GDPは8,140ドル(約97万円)で、世界ランキングは第76位である。

中国のATM設置台数は断トツの世界第1位

IMFのデータによると、中国の銀行数は190行で世界第9位、銀行支店数は95,680店でインドに次いで世界第2位、成人人口10万人当たりの銀行支店数(図表2)は8.44店で世界第121位である。中国のATM(図表3)設置台数は86万6,711台と断トツの世界第1位で、成人人口10万人当たりのATM設置台数は76.36台で世界ランキングは第33位である。

ITUのデータによると、中国のインターネットユーザー数は6億9,215万人で世界ランキング第1位、インターネット普及率はスマートフォンの普及に伴い近年大きく増加し50.30%で、世界ランキング第104位である。モバイルフォン契約数は13億573万件で世界第1位、モバイルフォン普及率は93.16%で世界ランキング第135位である。

このように、人口13億7,600万人の中国のデータの多くは、GDPなど絶対値では1位ないし2位であるにもかかわらず、普及率や国民1人当たりの値となるとその多くは、まだ100位前後と低迷している。

(図表1)中国の概要(2015年)

エリア

東アジア

国土面積

960万平方キロメートル、日本の26倍

人口

約13億7,600万人

首都

北京、1,280万人

主な言語

中国語

通貨・通貨コード

人民元(RMB)

名目GDP(2015年)

11兆1,815億ドル 2位

一人GDP

8,140ドル 76位

経済成長率(2015年)

6.9%(中国国家統計局)

銀行数

190行 9位

銀行支店数

95,680店 2位 (IMF)

成人人口10万人当たりの銀行支店数

8.44店 121位 (IMF)

ATM設置台数

866,711台 1位

成人人口10万人当たりのATM設置台数

76.36台 33位

ATM最少引き出し額

10人民元(約160円)

インターネットユーザー数

6億9,215万人 1位(ITU)

インターネット普及率

50.30% 104位(ITU)

モバイルフォン契約数

13億573万件 1位(ITU)

モバイルフォン普及率

93.16% 135位(ITU)

出典:外務省、World Payment Guide、Global Note、IMF、ITU他

中国とアメリカのクレジットカードの比較

中国は世界最大のバンクカード発行国であり、かつてはデビットカードがメインで、クレジットカードはほとんど普及していないといわれていたが、今や中国のクレジットカード発行枚数は4億6,000万枚とアメリカのおよそ19億枚に次いで、世界第2位である。(図表2)は、中国とアメリカのクレジットカードを比較したもので、クレジットカードホルダー数は中国が約1億9,000人に対して、アメリカは約2億人で大差はない。

(図表2)中国とアメリカのクレジットカード比較

 

中国

アメリカ

人口

約13億7,000万人

約3億3,000万人

クレジットカード発行枚数

4億6,000万枚

19億枚

国民1人当たりのクレジットカード発行枚数

0.34枚

5.7枚

クレジットカードホルダー数

約1億9,000人

約2億人

クレジットカード普及率

13.8%

61.9%

公開資料に基づいて作成

 

『2016中国銀行カード産業発展報告』(上海文化出版社)などによる、中国の金融機関が発行するデビットカードやクレジットカードといったバンクカード発行枚数と対前年比の2007年から2016年までの10年間の推移である。北京オリンピックが開催された2008年の前の年である2007年の15億枚から2016年には4倍以上の63億7,000万枚に急増している。対前年比の伸びも2007年の33%増には及ばないものの、2008年以降ほぼ15%から20%のレンジの伸び率を維持している。

 

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