シンガポールではこの2年で「Visaのタッチ決済」の普及が急速に進む

2018年12月3日8:00

シンガポールは、近年、「Visaのタッチ決済(非接触決済:コンタクトレスペイメント)」の利用が急速に伸びているという。今回は、Visa Worldwide Pte.Limitedシンガポール/ブルネイのカントリーマネージャー Kunal Chatterjee(クナル・チャタジー)氏にシンガポールの非接触決済の状況について話を聞いた。

Visa Worldwide Pte.Limitedシンガポール/ブルネイのカントリーマネージャー Kunal Chatterjee(クナル・チャタジー)氏

Visaトランザクションの70~76%が非接触決済

――シンガポールは、アジア・パシフィックエリアでもキャッシュレス化が進んでいると思いますが、現在の状況についてお聞かせください。
Kunal Chatterjee:シンガポールのキャシュレス化はアジア諸国の中ではアジア諸国の中でもあるいみ“ソフィスティケート(洗練)”されていると思います。現状では30~33%の方はまだ現金を使っていますが、そのパーセンテージも下がり続けています。1つの理由として、政府が介入しているのが大きいでしょう。

――シンガポール店舗での決済を見てみると、EMVコンタクトレスでの利用も非常に多い印象を受けました。
Kunal Chatterjee:接触も含めたEMVに関しては長きにわたり、非接触決済についても10年ほどの取り組みを行っていますが、特にこの2年が非常に進んで、Visaのトランザクションにおいて、70~76%の取引が非接触決済になっています。

――シンガポールでは、Apple Pay、Samsung Pay、Google PayなどのOEM Payが展開されていますが、Visa様のモバイル決済の取引は伸びていますか?
Kunal Chatterjee:はい、伸びています。全てのシンガポールの銀行がモバイル決済のオプションを提供しています。

政府と連携して交通乗車やホーカーでのコンタクトレス対応を進める

――市場では中国をはじめ、QR決済が注目を集めており、シンガポールでも統一QRコード「SGQR」が定められましたが、Visa様としてはQR決済を推進される予定はございますか?
Kunal Chatterjee:Visaとしても、「SGQR」はEMV Coの規格をベースとして存在しているので、世の中に受け入れられれば提供していく可能性はありますが、現在のところシンガポールの消費者、マーチャント(加盟店)はコンタクトレス決済を好む傾向にあると考えています。

――シンガポールでのキャッシュレス化の取り組みにおいて、今後の注力点をお聞かせください。
Kunal Chatterjee:現在、VisaがEMVコンタクトレスでシンガポール政府と取り組んでいるのは2つあります。1つは、MRT(地下鉄)やバスなどをVisaカードで乗車できること、もう1つは、現金中心のホーカー(Hawker:屋外の屋台街)でコンタクトレス決済ができるようにすることです。

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