スタートアップ企業とのコラボでイノベーションを創出するMastercard「Start Path」の取り組みとは?

2019年1月28日8:00

Mastercardは、2019年1月24日、Mastercardジャパンオフィスにて、「Mastercardの『Start Path』で生まれる革新的なデジタルソリューション」と題した記者説明会を実施。Mastercardのイノベーションマネジメントマネージャー 福盛雄也氏が、スタートアップ企業を支援する「Start Path」を紹介。合わせて、昨年「Start Path」の選定企業となりMastercardとのコラボレーションをスタートさせているTouregoとDefinedCrowdの2社がプレゼンテーションを行った。

1,600社の中から選ばれるのはわずか40社
狭き門をくぐり抜けた秀逸なスタートアップ企業とともに金融の未来を創造

1月24日に行われた「Mastercardの『Start Path』で生まれる革新的なデジタルソリューション」をテーマとする記者説明会では、はじめに、Mastercard イノベーションマネジメントマネージャーの福盛雄也氏が登壇。「Start Path」の概要と、昨今の優れたスタートアップ企業の特徴などについて紹介した。

Mastercard イノベーションマネジメントマネージャー 福盛雄也氏

「Start Path」とは、Mastercardの研究機関、Mastercardイノベーションラボが主体となって推進している事業。スタートアップ企業と、金融機関、カード会社、マーチャントなどとのコラボレーションを推進する。イノベーターが相互に連携するためのグローバル・プラットフォームをMastercardが提供し、企業がそれぞれの強みを持ち寄ることによって、金融ライフサイクルをトータルにデジタル化し、コンシューマー・エクスペリエンス、マーチャント・エクスペリエンスを向上させることを目指す。

「Start Path」は2014年にスタートした。より大きなビジネスチャンスを求めて名乗りを挙げるスタートアップ企業は、年間1,600社に上るが、そのうちMastercardの認定を受けてプログラムへの参加資格を得られるのはわずか40社という狭き門。スタートから5年間の累計で200社が参加している。

Mastercardイノベーションラボでは、毎年11月に米国マイアミで「Start Path Summit」というイベントを開催している。「Start Path Summit 2018」から読み取れる今後有望なビジネスの方向性として、福盛氏は、ヒューマンセントリックなアプローチ、eKYC・コンプライアンス・RegTech、業務効率改善、AIの実用化の4つのキーワードを挙げた。

国内外のネットワークの活用によってイノベーションが加速

その4つのキーワードのうち、ヒューマンセントリックなアプローチを実現して2018年の「Start Path」に選定された企業のひとつが、Tourego(トゥアレゴ)。外国人観光客の消費税還付手続きをスマホで簡便に行えるアプリを開発し、シンガポールで特許を取得。日本でも特許を申請中だ。Tourego Japan 代表取締役の森茂樹氏は、「消費税還付手続きのストレスを軽減することで、外国人観光客のより一層の消費拡大に貢献していきたい」と抱負を表明した。

Tourego Japan 代表取締役 森茂樹氏

また、AIの実用化を推進するための秀逸な事業として2018年の「Start Path」に選定されたDefinedCrowd(ディファインドクラウド)は、AIを健全かつスピーディに育てるための、データ基盤をサポートしている。アジアパシフィック ゼネラルマネージャーのズーク・アヤ氏は、「AIのアプリケーションをつくる際の、最も肝心で面倒な部分を、われわれがしっかりサポートしていきます」と述べた。

DefinedCrowd アジアパシフィック ゼネラルマネージャー ズーク・アヤ氏

会の最後にMastercardの福盛氏は、「Mastercardのケイパビリティのみならず、さまざまなスタートアップ企業のケイパビリティを集結することで、ユーザビリティの向上、キャッシュレス化の推進に貢献していきたい」と語った。

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